2005年08月10日

差押え出来ないもの

私たちに認められている、
お金を回収する為の唯一の手段。
強制執行。
つまり、簡単に言うと差押えである。

しかし、この差押え。
相手のものであれば何でも出来るというわけではない。
差押えが禁止されているものについては、
民事執行法の131条に箇条書きで記載されている。
が、そんなもの読む必要はないだろう。
要点を書いておこう。
・生活に必要なものは差押えできない。
・仕事に必要なものは差押えできない。
この程度と理解しておけば充分です。

ただ、お金に関してはやや正確に把握しておくべきかも知れない。
・2ヶ月分の生活費。
これは差押えできない。

こうなると、差押え出来るものなど、
ほとんどないのでは?
ちなみに2か月分の生活費は、
現在、66万と定められています。
66万を超える現金がないと、
現金すら差押え出来ない事になっているのです。

こんな中、最も効率よく差押え出来るもの。
それが給料なのです。
給料に関しては、
どんなに金額が少なくても
4分の1は差押え可能です。
この給料の差押えが、差押えの基本になります。

では、給料以外には、
有効な差押えの手段はないのでしょうか?

いいえ、そんな事はありません^^
確かにほとんどの財産は、
差押えが禁止されています。

が。

差押えが禁止されているものでも、
差押えは出来るんです^^;

衣服や寝具など、明らかに生活必需品とわかるものは出来ませんが、
66万までの生活費などは、
どうやって判断すると思いますか?
仮に、50万の定期預金を発見したとしましょう。
それ以外に70万の普通預金があれば、差押え可能ですよね?
それが全財産であれば、差押え禁止ですよね?
誰が判断するのでしょう?(笑)

そう。
差押えする人にも、裁判所にも、判断できません。
差押えされる人にしか、わからない話です。
ですから、差押え禁止に該当すると思えば、
差押えをされる人が、執行抗告をしなければならないのです。
執行抗告とは、「これは差押え禁止だ!差押えをやめろ!」
という裁判所に出す異議です。
これは、差押えの告知を受けてから1週間以内しか出来ません。
また、場合によっては担保を差し入れないと差押えを中止できないこともあります。

で、実際に執行抗告をする人は、ほとんどいません。
私のサラ金での経験上も、ほとんど抗告をされた記憶はありません。
ですから、年金なども差押え出来ないと言いますが、
振込まれた口座を押さえる事によって、
実務上は差押えできるのです。

何でもかんでも押さえるのは感心できませんが、
お金にまつわるトラブルは、
きつねとたぬきの化かし合いです。
より知識を持っている方が勝ちます。

次回は、私がサラ金時代に差押えて、効果のあったものを紹介します。

が、

このブログを続けるのに、
私、かなりのエネルギーを費やしています^^;
興味のない方にまでお願いはしませんが、
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出来れば記事が更新されていなくとも、
1日1回ランキングへの『ぽちっと』をして頂けるなら、
頑張って記事を更新して行きたいと思っています。
posted by 鬼 at 10:37 | Comment(3) | 貸金回収
この記事へのコメント
出社後、一番で拝見させて頂きました!
う・唸ります。

昔、今と違う部署の時に、業容の悪くなったお客様に「お金を返してください」といったことがあるので本当に勉強になります。
内容証明程度は出したことはあるのですが・・・。

田舎で司法書士事務所でイソ勉している親友が、よく債務整理を手伝うことがある、と言ってたので早速本ブログを紹介させて頂いちゃいました。

引き続き楽しみにしております!
Posted by dramovies at 2005年08月10日 10:56
dramoviesさん
ありがとうございます。
債務整理関係であれば、
「サラ金の借金を完全に解決する方法」
http://sarakinn.com
の方がいいかも知れません。
Posted by at 2005年08月10日 11:17
大変参考になるお話をありがとうございました。 現在相手に強制執行をかける準備をしている最中ですが、小額な請求な為、自分でやっております。 仮執行をつけることを後から知り、もったいないことをしたと思いますが、何とかして回収するしかないので、こちらを読ませて頂き、とても参考になりました。 有難うございました。
Posted by リカ at 2006年05月15日 00:49
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